カラーリングは様々な種類の薬剤があります。
もちろん目的や用途によって、美容師がプロの目線で使い分けます。
ここでは美容室で取り扱っているそれぞれのカラー剤の種類や特徴、目的ごとの選択の違いやポイントについて解説します。
美容室で取り扱っている代表的なカラー剤の種類と特徴
美容室で取り扱われている代表的なカラー剤の種類とそれぞれの特徴を記載します。
当然ですが、薬剤によってメリットとデメリットがあるので、美容師はお客様のお悩みやご要望によってカラーの種類を選択して細かな調合を行います。
アルカリ性カラー・白髪染め・黒染め
一般的なカラーリングに用いるカラー剤がこちら。
永久染毛剤ともいいます。
他にも”ファッションカラー”や”オシャレ染め”や”白髪染め”といった用途に合わせた調合で、様々な呼ばれ方をしています。
「髪の色を変えたい」「明るさを変えたい」「白髪を染めたい」「髪を黒に戻したい」という相談をすると、まずこちらのカラー剤を用いて施術することをベースにカウンセリングが始まるケースが多いでしょう。
アルカリ性カラー剤を選択するメリットは、
- 様々な明るさや色彩を楽しめること。
- 黒髪を明るくしながら白髪も染められること。
- 明るくした髪を黒に戻すことができる事。(リスクはあります)
デメリットは、髪に負担を強いるので繰り返し何度も同じ個所にカラーをすると、髪が傷んでしまいます。
アレルギーでかぶれがでる人も稀ですがいます。
ブリーチ剤
髪の黒味や色味をとることから、脱色剤や脱染剤といった呼ばれ方もします。
上記のアルカリ性カラー剤だけでは作ることができないレベルの明るさのカラーを楽しむことが可能です。
単品で使用することは少なく、ブリーチ(脱色)したあとにアルカリ性カラー剤で鮮やかな色味を付けたりします。(持続性は短く色が抜けやすい)
もしくは、他の色味を持つカラー剤と混ぜて使用する事も。
- 髪の色を特別なレベルまで明るくしたい
- 彩度が強いカラーリングを楽しみたい
- 黒染めした際の黒味をとりたい
このようなケースの時はブリーチを使用します。
メリットは、様々な髪の明るさの上限があがるため、様々な色味の表現が可能になります。
デメリットは、髪への負担がとても大きく、ダメージ残りやすいです。
髪にノーダメージの施術というのはありませんが、ブリーチ剤は特にダメージがでます。
ヘアマニキュア(酸性カラー)
半永久染毛剤ともいいます。
白髪だけを染めたい時に使用するのが一般的です。
他にも、ブリーチ後の脱色した髪に使用するとビビットな原色系カラーが表現できます。
メリットは、
- 髪をコーティングして色味を表現するので、髪へのダメージがありません。
- 白髪を髪に負担なく染める事ができます。
- 頭皮へのアレルギー影響もありません。
デメリットは、
黒髪に単品でしようしても、色の変化がわかりません。
髪の黒(メラニン)を一定のレベルまで脱色されていれば、色味を感じる事ができます。
しかし黒髪に用いても、ヘアマニキュアよりも黒味がつよく色味を見る事が出来ません。
※白髪は色がつくのですぐに変化がわかります。
ヘナカラー
植物を成分として染めるカラー剤です。
植物性の天然の成分なので髪や頭皮に負担を強いることなくカラーをする事ができます。
ヘナのメリットは、
- 植物成分なので髪を傷めずにカラーをすることができる。
- 頭皮への負担やダメージがありません。
デメリットは、
脱色作用がないので、明るい色にすることができません。
髪質によってはしっかり染まらなかったり、染めるのにとても時間が必要になります。
美容室によっては100%ヘナでないサロンもあるので、必ず確認をしてからオーダーするようにしましょう。
※100%ヘナにしない理由は、時間短縮や明るさのコントロール等々です。
目的別・美容室でのカラーメニューの選択
次に目的別でのカラーメニューの選択について記載です。
担当する美容師によって様々な考えやプランがあるので、一概にこの通りとはいえません。
あくまでも基礎知識においての考え方になります。
色味や明るさを楽しみたい
アルカリ性のカラーを使用するのが一般的です。
さらに明るいカラーを楽しむためには、ブリーチを使用して脱色後にアルカリ性カラー剤をかぶせて使用します。
この場合は、2回カラー剤をとすることになるので料金も上がり時間もその分かかってしまいます。
白髪を染めて明るさや色味を楽しみたい
こちらもアルカリ性カラーを使用するのが一般的です。
根元からしっかりと染める事ができますし、極端に明るい色でなければ白髪をしっかりと染めつつ髪色を楽しむ事も可能です。
髪や頭皮に負担をかけずに白髪を染めたい
- ヘアマニキュアを使用する(黒髪は変化なし)
- ヘナカラーを使用する
- アルカリカラーを頭皮につけずに施術
頭皮に負担をかけずに白髪を染める場合は、このような選択になります。
ヘアマニキュアやヘナカラーを使用すれば、頭皮に負担をかけることなく白髪を染める事ができます。
しかし、希望の明るさを表現することができないので、頭皮につけないようにアルカリカラーを使用して染めるケースもあります。
お客様の頭皮のコンディションやアレルギーの有り無しにも影響されてきますが、担当美容師とよく相談して選択するようにしましょう。
テクニックやカラー用語・使用目的
カラーリングの時に美容師が使用しているテクニックの専門用語と、その技術の使用目的について解説します。
リタッチとは
カラーをすると1ヵ月~2カ月で根本から染まっていない髪が伸びます。
その染まっていない根元のみにカラーリングを施して染める技術をリタッチといいます。
ハイライト・ローライトとは
全体のカラーの他にも明度(明るさ)や彩度(色味)の異なるカラー剤をデザインてきに入れます。
ベースよりも明るく見えるものをハイライト、ベースよりも暗く見えるものをローライトと言います。
こちらを入れる事により、カラーリングのデザイン性の幅が広がります。
立体的に見えたり、スタイリングに合わせて色の見え方の変化を楽しんだりすることが可能です。
ホイルワークとは
上記でご紹介したハイライトとローライトを施術する時にアルミホイルを使用します。
狙ったヶ所意外が染まらないようにする為にホイルを使用して髪を包み込みます。
そのホイルを使用した技術をホイルワークと呼んでいます。
ゼロテクとは
頭皮に薬剤を付けないテクニック。
頭皮ギリギリまで薬剤を塗布しますが、その際0ミリ~1ミリというギリギリのところまで攻めるように塗ります。
とても難易度が高いテクニックです。
ホームカラーとは
お家で行う一般の方が行うカラーリングをひとくくりにしてホームカラーと呼んでいます。
この際、薬剤や技法に関係なく、「家で行うカラーリング=ホームカラー」という認識です。
ホームカラーも泡で染める物やスポイトに入っている物など、本当にさまざまなタイプのものがあります。
ディアーズでは髪をキレイにするカラーを専門で行っています
カラーリングの種類と選び方というテーマで、薬剤の種類や選び方やテクニックについて解説させて頂きました。
様々な種類の薬剤や方法があるからこそ、信頼できる美容室と出会う事はとても重要なことだと思います。
ディアーズでは、お客様の髪をキレイにする事一点を考えて施術を行います。
安心してカラーリングを任せる事が出来る美容室に、まだ出会えていなければ一度ご来店下さい。